プロローグ
犬との仕事のきっかけは、飼い犬「花」(ミニチュアダックスフント)に精神的に助けられたことにあります。
そもそも私はシステムエンジニアをやっておりました。好きな仕事ではありませんでしたが人並みに達成感、やりがいは感じていまし
た。只、私にとっては社会で役に立っているという気持ちをもつことができませんでした。
仕事が忙しい時期が絶え間なく続き過ぎた頃、達成感、やりがいは一切感じることができなくなりました。その頃、仕事とは「我慢あ
るのみ」とまで思うようになってしまい、とても追い込まれた状況になりました。そんな時、家に帰ると「花」が傍らに来てくれ、撫でる
と不思議と心が落ち着き、癒されたものでした。このことがきっかけとなり、犬をとおして、何らかの形で人の役に立ちたい、社会の役
に立ちたいという気持ちが芽生えました。
須賀川敏郎 Toshiro Sukagawa
1965年 9月20日生まれ
ペットシッター士
愛犬飼育管理士
PLAYBOW Dog Trainers Academy Certificate of Pet Dog Trainer
1989年に日本大学を卒業し、日本勧業角丸証券(現 みずほ証券)に入社。入社当時からコンピュータ子会社に出向。
1999年にリストラのため出向していた子会社に転籍。2006年から自営業(運送業・システムサービス業)を経験。
ドッグトレーナーとして
トレーニングをとおして、犬の素晴らしい可能性を知って欲しい、今以上に愛犬との生活が幸せであると感じられるようになって欲し
い。こんな思いで取り組んでいます。
私はチームプレイボゥというものに所属しており、チームプレイボゥの目標に「ペットの殺処分ゼロを目指す」があります。これを私の
目標の一つと捉え、今は、「子犬の社会化」に取り組んでおります。社会化された犬は万が一飼い主に不測の事態が起こり手放すこと
になったとしても里親になってもらえる可能性が高くなるわけです。また、現在は諸事情により出来ていませんが、保護犬を預かって
トレーニングし直して里親に出すこともやるつもりでいます。
ドッグトレーナーへ
我が家で最初の愛犬「花」は2004年から飼いはじめ、それと同じくして犬の勉強を始めました。
その後、飼い犬「アドヴァンス」(ラブラドールレトリバー)を自分でハンドリングしてJKCチャンピオンの資格をとりました。只、チャンピ
オン登録には基本的な訓練資格(CD1)をとる必要があったため、自分でトレーニングして合格しました。
訓練は成犬になっても入るということと当時アドヴァンスは室外で飼っていたこともあり、トレーニングに関してはのんびりと考えて
いました。2歳を過ぎた頃、アドヴァンスの問題行動が顕在化してきました。アドヴァンスはいつも自転車で散歩していました。通常、犬
は左側なので左手はリードを握り、右手はハンドルを握って自転車で散歩していました。アドヴァンスは散歩中、遠く(50メートルくらい
)離れた所に犬や猫が見えたその瞬間、素晴らしいロケットスタートをきるようになってしまいました。当然、ブレーキは右手なので前
輪ブレーキとなります。前輪のみの急ブレーキのため後輪が持ち上がり、逆ウイリー状態となり、とても怖い思いをしたと共に危険を感じました。
CD1の資格取得をとおしてトレーニングする楽しさによって興味を深め、逆ウイリーで危険を感じてトレーニングの必要性を強く感じ
ました。本格的に独学を始めたのはこの時でした。
書物、DVDやネットを利用して犬学、犬の学習理論、犬のトレーニング、犬の問題行動、犬の栄養学、繁殖、補助犬に関すること等さま
ざまなことを学び、トレーニングに関しては我が家の犬で試してもみました。結果的にプロの領域まで踏み込んで学んでいました。
独学で勉強したことが、自分の解釈どおりで良いのか?トレーニングの実践の中で肝となることは何か?この2つを大きな主旨とし
てプレイボゥドッグトレーナーズアカデミーで学びました。